udonsukisa’s blog

好奇心を失わない子供を増やしたい

「なんで勉強しなきゃいけないの?」と、子供から聞かれたときの一番の答え

こんにちは、コアラのオージーです。子供の教育って悩みがつきませんよね?大学受験をしている子供がいるのですが、もう親はサポートするのみになり、少し寂しい気がします。小学生・中学生の頃は一緒に勉強したのが懐かしいです。

突然ですが、子供から「なんで勉強しなきゃいけないの?」と聞かれてなんと答えますか?「子供は勉強するのが仕事」「勉強しないと馬鹿になるわよ」「勉強しないとろくな人生を送れないわよ」なんて言われて納得するお子さんはいるでしょうか?

 

1.子供にとっての一番の答え

実は私は子供から「なんで勉強しなきゃいけないの?」と聞かれたことはありません。そんな私がなぜこのテーマを選んだのか?それは教育が子供を持つ親の一番の悩みになることが多いからです。私が考える一番の答えは「あたの中にある」です。なんだ答えを出してくれるんじゃないの?と思われたかもしれません。今はネットで調べればすぐに答えが出ます。でもそれでいいんでしょうか?

血のつながった親子であれば様々なことが遺伝しますよね?ということはあなたの子供の時のことを思い出し、今のあなたの生活について考えてみてください。それがあなたの子供にとっての一番の答えになるはずです。もちろん血がつながっていなかったとしても子供のことを思ってあなたが考えた答えが子供にとっては一番の答えではないでしょうか?

勉強していて良かった事はありましたか?もっと勉強しておけばよかったと思いますか?自分の経験から導き出した答えが自分の子供にとっての一番の答えになると考えます。

私は勉強は「頭の体操」だと思っています。体操はやらなければいけないものではないけれど、体操していると動きやすくなる、何度もやった体操は無意識にできるようになる。ひとつのことができるようになると次のことがやりたくなる。やれるようになる。頭の体操をしていると知恵が出るようになります。生きていくには知恵が必要です。子供のころの勉強は、「生きていくための知恵」を出す準備運動になると考えています。何もないところから知恵は出ません。知識を吸収して、考えて、いろんな知識の組み合わせを変えて答え(知恵)を出す。これらは勉強することで習得できると思います。義務教育がなぜ設定されているのでしょうか?社会に出て生活するうえで必要なことを学び、みんなが共通認識した上で豊かな社会を作るためではないでしょうか?これは福沢諭吉学問のすすめで言っていることに通じると思っています。

ちなみに「学問のすすめ」は斎藤孝 氏の本がコンパクトで分かりやすいと思います。福沢諭吉が明治時代にこんなことを考えていたとは驚きです。とても読みやすく初めて読む方におすすめです。

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2.有名人の答え

答えを考えるにも知識は必要だと思いますので、参考として有名人の「なんで勉強しなきゃいけないの?」に対する答えを3つ紹介します。これらを参考にしてぜひご自分オリジナルの答えを見つけてください。

林修 氏(林先生)

「嫌ならやめなさい。勉強は贅沢なんだから。自分がいかに恵まれているかも分からない人間が勉強したって意味がない」

林先生といえば「いつやるか?今でしょ!」という言葉が有名ですよね。このCMが流行った時のお子様にたいして「宿題はいつやるの?」とお母さんが言うと子供は「今でしょ」と答えて渋々すぐにやっていたとか。

確かに勉強できるという環境は恵まれていると思います。世界に目を向ければ教育が受けられない子供がたくさんいます。ユニセフ「世界子供白書2017」によると、世界では6~14歳の1億2,400万人の子どもたちが学校に通えていないということです。それに比べれば日本は恵まれています。でも、そんな日本でも教育にはお金がかかり過ぎると私は思っています。東大生の親の年収950万円以上が60%以上、大学生の親の平均年収は830万円、大学生の親の世代は年収が多いとは言え、2020年の会社員の平均年収409万円の倍以上です。学ぶ意欲のある子供にお金がなくても学べる環境が必要だと思います。

②木村達哉 氏(愛称:キムタツ

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英語のリスニングでおなじみの方もいるかもしれないキムタツ先生の回答です。私もすごく納得の内容。子供としっかり向き合って「お父さんはこう思う」「お母さんはこう思う」と話してみましょう。と言っています。なんとなく勉強するより理由を自分なりに理解して勉強した方が、勉強に身が入るというのはその通りだと思います。仕事でもなぜその仕事をするのか理由を考えてやる。部下に仕事を依頼する時もなぜその仕事をしなければならないのかを伝えると上手くいく場合が多いと思います。

③瀧本 哲史 氏

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最後はエンジェル投資家*1の瀧本氏です。みなさんが学んでいるものの正体、それは「魔法」です。ハリー・ポッターと同じ、「魔法」を学んでいるのです。いま、みなさんは「魔法」の力で未来を変えるために、学校に通い、勉強をしています。と言っています。魔法?と思われた方は記事を読んでみてください。大半はニュートンの話ですが、読めば納得といった感じです。

3.大人は勉強しているのか?

子供には勉強しろと言うけれど、そもそも大人は勉強しているのでしょうか?平成28年総務省の社会生活基本調査によると、日本人就業者の学習、自己啓発のための時間は「1日6分」であったことが明らかになっています。大学生でも50分程度(アメリカの大学生は10時間程度)。この数字を見てどう思いましたか?ご自身はどれぐらい勉強しているでしょうか?逆に言えば、これはすごいチャンスがあるということ。学生の頃は大半が勉強している中で競争を強いられましたが、社会人は少し勉強するだけで上位に行ける可能性があるのです。外国からすると競争相手が少ない日本は狙い目なんだそうです。日本の会社員の給料が低く抑えられているのが問題になっていますが、この数字を見ると少し納得できてしまうのは私だけでしょうか?諸外国では給料は高いかもしれませんが、自分のスキルアップ、キャリアアップに時間とお金をかけて磨き上げ、競争しています。これに比べればある意味当然ではないでしょうか?もちろん日本の会社の生産性の低さや会社の給料の考え方、仕組みにもよりますが。しかし、日本でも年収の高い人ほど勉強しています。最近は独立開業したり、副業で個人で稼いでいる人が増えていますが、みなさんものすごく勉強しています。会社を経営している人は1日中、会社の事を考えて日常のふとした経験からヒントを得ていたりします。

4.まとめ

「なんで勉強しなきゃいけないの?」答えは人それぞれですが、しておいて損はない。しておいた方が豊かな生活ができるのではないでしょうか?自分の経験を元に子供のことを考えてそれぞれの「お父さん」、「お母さん」の考えをお話ししてあげることが一番だと思います。子供のころに勉強しなかったとしてもいつからでも勉強はできます。あなたは毎日勉強していますか?子供は親の姿をよく見ています。勉強させるだけでなく、自分も勉強する。お子さんといっしょに勉強してみてはいかがでしょうか?私も50歳を超えてから知識欲が増え、人生で一番本を読んでいる気がします。(笑)

 

*1:創業間もない企業に対し資金を供給する富裕な個人