udonsukisa’s blog

好奇心を失わない子供を増やしたい

引き算ができるって凄い!

こんにちは、コアラのオージーです。

引き算と聞いて何を思い浮かべますか?

何でも初心者の頃は何をしていいか分からない。その内できることが増えてどんどん足していく。それから、不要な所を引いて洗練させる。そうです、引き算ができるのは凄いことです。一流の人は引き算で考えて究極の形(無駄やスキがない)を作り上げていきます。それを数字と記号で表したのが算数の引き算です。

1.数える

最初はやはり、数えることです。

足すときと逆にすると数えられますね。お家ではおはじき(今はあまり見かけなくなりましたが)とか数えられる物を使って数えると分かりやすいですね。ここでのキーワードは「足すときの逆」ということです。指を折って足したら指を開く。おはじきを置いたら、おはじきを取るということですね。

コラム~~~「片手で31まで数える方法」

足し算のコラムで片手で「31」まで数える方法があると言いました。ヒントは「コンピュータ」。コンピュータはすべて「2進法」で計算します。数字は「0」と「1」だけを使います。そう、デジタルの世界です。電気が流れれば「1」、電気が流れなければ「0」といった具合です。スマホやパソコンの裏では膨大な「2進数」の数字を計算しています。位取りをするのは「10進法」と同じですが、各位には「10進数」は「0~9」の10個の数がありましたが、「2進数」は「0」と「1」しかありません。1の次は桁が一つ上がります

「10進数」と「2進数」の数字の表し方

10進数:「0」・「1」・「2」 ・「3」 ・「4」  ・「5」

 2進数:「0」・「1」・「10」・「11」・「100」・「101」

10進数は「1の位」の次が「10の位」、その次は「100の位」と「10倍」していきますね。2進数は「1の位」の次が「2の位」、その次は「4の位」。そうです「2倍」していきます。

※10進法と10進数の違いは、進法は「数え方の方法」、進数は進法で計算した結果の「その数字」そのものです。

それでは指を使って数えてみます。「ヨーロッパ式」の指の使い方です。

「0」はグー、「1」は親指を出します。ここまでは数字が同じなので、指の数え方も同じです。異なるのは「2」で位が繰り上がる事です。

「2」では人差し指を出して、親指を折ります。日本(中国)式で数字の「1」を表す状態。「3」は親指を出して、ヨーロッパでは「2」を表す形です。これを繰り返すと、小指が「16(の位)」薬指が「8(の位)」、中指が「4(の位)」、人差し指が「2(の位)」、親指が「1(の位)」、すべて足すと

16+8+4+2+1=31 となります。

かなりきついですがやってみると指の運動になり、指を使う事と、2進法で計算するので脳には2倍の運動になります。「9」からは実質的に両手が必要になるかも(笑)

ぜひ、やってみてください。

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ヨーロッパ式数の数え方

2.さくらんぼ計算

これは足し算で出てきました。下の例では「13」を「3」と「10」に分けて、さくらんぼにしていますが、もちろん「9」を「3」と「6」にして

13ー3=10⇒10ー6=4 としてもいいです。どちらか、やりやすい方でできるようになれば大丈夫です。ちなみに、これって中学で習う因数分解とかに繋がる考え方になるので、実は重要なんです。

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さくらんぽ計算(引き算)

3.数直線で考える

数直線を覚えていらっしゃるでしょうか?0を起点として右に進む(足す)と順に数字が増え、左に進む(引く)と順に数字が減っていきます。

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数直線

足し算は右に進み、引き算はその「逆」左に進みます。すごろくで進むのが足し算、戻るのが引き算です。おはじきとかすごろくとか、昔は遊びの中で自然と学んでいたんですね。

小学校では負の数字(マイナス)は習いません。引き算は習うのになぜ?と思われるかもしれません。算数は身近な所で使わないことは教えないようです。マイナス100円あげる=100円もらうって、おかしいですよね?

私は小学2年生の時に子供同士で問題を出し合う時間があったのですが、前に出た子が「5」引く「8」は?といったマイナスの数になる問題を出したことがありました。当時の私は「0」より小さい数を知らず、「0」より小さい数はすべて「0」だと思い、「0」と答えました。当然、不正解。だけど、悔しさはなく、そんな数があるんだな、ぐらいに思っていました。その子はマイナスの数字をお兄ちゃんから聞いて知っていたようです。小学生の頃はちょっと先の事を知っていると自慢できますね。(笑)

ところで、マイナスの数字ってなんでしょうか?数直線で左に進む数字と考えると分かりやすいです。

4.筆算

数字が大きくなると筆算が便利ですね。足し算でもお話ししましたが、数字が大きくなっても工夫すれば暗算でもできるようになります。日頃の計算でも工夫して計算する癖をつけると、自然とできるようになり、算数脳ができてきます。こう言ってしまうと味気ないですが、算数ができるのは、算数に必要な脳の領域を活性化させることなんですよね。あの天才物理学者の「アインシュタイン」の脳を調べると物理に関連する脳の領域が異常に発達していたそうです。その代わり、その周りが圧迫されたようになり、恋愛は苦手だったとか(笑)

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筆算(引き算)

5.まとめ

どうでしたでしょうか?引き算は実質的にはマイナスの数を使うのですが、小学生の範囲としては教えないようですね。暗算ができて抽象的な事が考えられるようになると、好奇心旺盛な子は何で算数の問題の引き算は「引かれる数」はいつも「引く数」より大きいんだろう?とか、「5」から「8」を引くとどうなるんだろう?とか考えるかもしれませんね。無理に教えなくてもよいですが、そういう疑問を持つ子供には教えてあげるともっともっと知りたくなって、算数が好きになると思います。一人でもそんな子供が増えるといいなと思っています。つぎはいよいよ掛け算です。足し算、引き算が数直線で表せる1次元の話でしたが、掛け算、割り算は2次元(面積)の話になります。お楽しみに。